亀の尾(読み)カメノオ

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

亀の尾

明治期に生まれた米の品種。山形県庄内の農家・阿部亀治が1897(明治30)年に種の固定に成功し、名づけた。ササニシキコシヒカリあきたこまちひとめぼれなど、大半の米の先祖でもある。昭和の初めが全盛期だったが、新品種に取って代わられ「幻の米」に。新潟県の酒造会社が栽培に取り組み、1983(昭和58)年に純米大吟醸酒亀の翁(お)」を生んだ。その物語は漫画「夏子の酒」のモチーフになった。

(2013-03-15 朝日新聞 朝刊 鹿児島全県 1地方)

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

かめのお【亀の尾】

福岡の日本酒。酒名は、蔵元が幻の酒米といわれた「亀の尾」を復活させたことに由来。大吟醸酒、吟醸酒、本醸造酒などがある。原料米は亀の尾、山田錦、レイホウ。仕込み水は蔵内の地下水。蔵元の「伊豆本店」は享保2年(1717)創業。所在地は宗像市武丸。

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デジタル大辞泉プラスの解説

亀の尾

米の品種のひとつ。山形県の阿部亀治が1893年に在来種惣兵衛早生から選抜した。食味が良く東日本で広く栽培されたが、のちに減少した。酒造適正米としても評価されている。

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大辞林 第三版の解説

かめのお【亀の尾】

〔形が亀の尾に似ることから〕 尾骶骨びていこつ。 〔日葡〕
折り上げ格天井ごうてんじようの折り上げ部分にある曲線上の格縁ごうぶち

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精選版 日本国語大辞典の解説

かめ【亀】 の 尾(お)

① (形が亀の尾に似ているところから) 背骨の下の端。尾骶骨(びていこつ)。灸点の一つで、不妊に効能があるという。亀の尾の骨。
※玉塵抄(1563)三一「臀はしりのかめの尾の心ぢゃげなぞ。人のさういわれたぞ」
② 天井の周囲が曲線をなして壁に接している折上格天井(おりあげごうてんじょう)に使用してある湾曲形の木。
※狂歌・徳和歌後万載集(1785)七「万代とことぶく亀のをがは町鶴のはしらをたてし新宅」
③ イネの品種。冷害に強い小粒の上質米で、大正年間を中心に東北地方で栽培された。

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