亀の尾(読み)カメノオ

デジタル大辞泉 「亀の尾」の意味・読み・例文・類語

かめ‐の‐お〔‐を〕【亀の尾】

《形が亀の尾に似るところから》尾骶骨びていこつ尾骨)のこと。
背中の―のずん(=マンナカ)にれほどないぼがある」〈浄・歌祭文
格天井ごうてんじょうに使う湾曲した部材

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精選版 日本国語大辞典 「亀の尾」の意味・読み・例文・類語

かめ【亀】 の 尾(お)

① (形が亀の尾に似ているところから) 背骨の下の端。尾骶骨(びていこつ)。灸点の一つで、不妊効能があるという。亀の尾の骨。
※玉塵抄(1563)三一「臀はしりのかめの尾の心ぢゃげなぞ。人のさういわれたぞ」
② 天井の周囲が曲線をなして壁に接している折上格天井(おりあげごうてんじょう)に使用してある湾曲形の木。
狂歌・徳和歌後万載集(1785)七「万代とことぶく亀のをがは町鶴のはしらをたてし新宅」
イネ品種冷害に強い小粒の上質米で、大正年間を中心に東北地方で栽培された。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「亀の尾」の解説

かめのお【亀の尾】

福岡の日本酒。酒名は、蔵元が幻の酒米といわれた「亀の尾」を復活させたことに由来大吟醸酒吟醸酒本醸造酒などがある。原料米は亀の尾、山田錦、レイホウ。仕込み水は蔵内の地下水。蔵元の「伊豆本店」は享保2年(1717)創業所在地は宗像市武丸。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「亀の尾」の解説

亀の尾

米の品種のひとつ山形県阿部亀治が1893年に在来種惣兵衛早生から選抜した。食味が良く東日本で広く栽培されたが、のちに減少した。酒造適正米としても評価されている。

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