5月5日の節供飾りとして用いる幟類。幟は細長い旗の横に乳(ち)をつけたもので、南北朝時代から軍旗の一種として武家の間に用いられたが、江戸時代初期から端午(たんご)の節供の外飾りとして、これを模したものを屋外に立て並べ、男の子の健康、出世を祝い願うようになった。戸外に柵(さく)を結い、幟のほか菖蒲冑(しょうぶかぶと)、毛槍(けやり)、薙刀(なぎなた)、吹流しなどを立てた。武家では幟に家紋を押したが、商家では家紋のほかに鶴亀(つるかめ)、宝尽し、鯉(こい)の滝上りや、鍾馗(しょうき)、金時(きんとき)などの武者絵を描いた。また商家では江戸中期から武家階級の武具飾りに対抗して鯉幟を立てた。やがて屋外の幟飾りにかわって、幟類を小形化して枠に立て、座敷内に並べ飾ることが流行してきた。種類は外飾りを模して鯉幟、鍾馗の四半旗(やや正方形に近い)、絵幟があった。枠飾りは、幟を両端にして毛槍、四半旗、毛槍を中にした五本立てのほか、七本立て、九本立てなどがある。幟飾りは内飾りだけになったが、現在も節供飾りの中心となっている。
[斎藤良輔]
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