五辛(読み)ゴシン

デジタル大辞泉 「五辛」の意味・読み・例文・類語

ご‐しん【五辛】

辛味臭気の強い5種の野菜仏家で、大蒜にんにくにらねぎ辣韮らっきょう野蒜のびる道家では、韮・辣韮・大蒜・油菜あぶらな胡荽こすいをさす。これを食べると情欲憤怒ふんぬを増進するとして禁じる。五葷ごくん

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精選版 日本国語大辞典 「五辛」の意味・読み・例文・類語

ご‐しん【五辛】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。五種の、辛味や臭みのある野菜。忍辱(にんにく)、葱(ねぎ)、韮(にら)浅葱(あさつき)、辣韮(らっきょう)などの五種をいう。仏教では、色欲や怒りの心などが刺激され助長されるとして、僧尼がこれらを食べることを禁じた。五葷(ごくん)
    1. [初出の実例]「凡僧尼飲酒。食宍。服五辛者」(出典令義解(718)僧尼)
    2. [その他の文献]〔荊楚歳時記〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「五辛」の意味・わかりやすい解説

五辛
ごしん

仏教で食べることを禁じられていた5つの辛みのある野菜。五葷 (ごくん) ともいう。にら,ねぎ,にんにく,らっきょう,はじかみ (しょうが,さんしょう) をいう。この食物タブーは,現在ではほとんど意味をもたなくなっている。

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