20世紀日本人名事典 「井筒俊彦」の解説
井筒 俊彦
イヅツ トシヒコ
昭和・平成期の言語学者,哲学者 慶応義塾大学名誉教授;元・イラン王室哲学研究所教授。
- 生年
- 大正3(1914)年5月4日
- 没年
- 平成5(1993)年1月7日
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 慶応義塾大学文学部〔昭和12年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 毎日出版文化賞(第36回)〔昭和57年〕「イスラーム文化」,朝日賞(昭57年度)〔昭和58年〕「イスラム思想・文化の研究と比較思想史の研究」,読売文学賞(第35回・研究・翻訳賞)〔昭和59年〕「意識と本質」,大同生命国際文化基金地域研究賞〔昭和62年〕
- 経歴
- 幼時から父の感化で禅に親しみ、また天才的語学力の持ち主として、日本ではほとんど手をつける人もいなかったイスラム神学、思想の研究に長年打ち込む。昭和29年慶大教授となり、44年カナダのマックギル大教授に。後イランに招かれ、革命の最中に帰国。比較思想史の研究成果を取り込み、難解なイスラム神秘思想を体系化した業績は高い評価を受けている。著書に「意識と本質」「意味の深みへ」など。「井筒俊彦著作集」(全11巻・別巻1 中央公論社)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報