(読み)ボウ

デジタル大辞泉 「亡」の意味・読み・例文・類語

ぼう【亡】[漢字項目]

[音]ボウバウ)(漢) モウマウ)(呉) [訓]ない ほろびる ほろぼす
学習漢字]6年
ボウ
存在していたものがなくなる。「亡国亡失興亡焼亡衰亡存亡滅亡
死ぬ。「亡妻亡父亡霊死亡未亡人
その場から逃げて姿を隠す。「亡命亡羊逃亡流亡
〈モウ〉死ぬ。「亡者

もう【亡/望】[漢字項目]

〈亡〉⇒ぼう
〈望〉⇒ぼう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「亡」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐・ず バウ‥【亡】

〘自サ変〙
① 死ぬ。なくなる。
※百座法談(1110)六月二六日「年久くなりて、孫居亡しぬ」
史記抄(1477)三「あれども古書が亡してないほどに」
② ほろびる。
平家(13C前)一「久しからずして、亡じにし者どもなり」

なき【亡】

連体〙 (文語形容詞「なし」の連体形口語に残ったもの。「今はなき」の意で) 生きていない。すでに死んでこの世にいない。
※浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)三「なき我夫(つま)の種よ。形見よ。忘れ草

ぼう バウ【亡】

〘接頭〙 すでに亡くなった人の名前の上に付けて、その人が今はない人であることを表わす。なき…。
政治小説を作るべき好時機(1898)〈内田魯庵〉「亡(ボウ)末広重恭君の『雪中梅』等其尤なるものにして」

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