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交替式 コウタイシキ

デジタル大辞泉の解説

こうたい‐しき〔カウタイ‐〕【交替式】

律令制下、官吏交替の際の諸規則などを集成した法令集延暦交替式・貞観交替式・延喜交替式の3種がある。

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百科事典マイペディアの解説

交替式【こうたいしき】

平安時代初期,外官(げかん)(地方官)・内官(ないかん)(京官)の交替に関わる法令などを集成した法規集。国司の交替時の監察等に当たる勘解由使(かげゆし)により編纂され,〈延暦交替式(えんりゃくこうたいしき)〉〈貞観交替式(じょうがんこうたいしき)〉〈延喜交替式(えんぎこうたいしき)〉がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

こうたいしき【交替式】

平安時代初期,内外官の交替に関する規則を集成した法規集。《延暦交替式》《貞観交替式》《延喜交替式》の3種があり,いずれも勘解由使(かげゆし)によって編纂された。奈良時代には,外官(地方官)たる国司の交替に際し,後任の国司が前任の国司から事務引継ぎを受けるに当たって,一種の会計監査を行い,前任国司は解由(げゆ)という監査済の証明書をもらって都に帰任するしくみになっていた。この解由制がしだいに強化されると,国司の交替に際して種々の紛糾を生じ,交替の円滑を欠くようになった。

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大辞林 第三版の解説

こうたいしき【交替式】

律令制で、新旧官吏が交替するときの事務引き継ぎと責任規定に関する細則を集成したもの。延暦・貞観・延喜の三種がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

交替式
こうたいしき

律令制(りつりょうせい)下において官人や役僧の交替に際し、事務引継ぎ・責任規定などを集成したもので、『延暦(えんりゃく)交替式』『貞観(じょうがん)交替式』『延喜(えんぎ)交替式』の三つがある。『延暦交替式』は正式には『諸国司交替式』と称し、国司が交替する際の疑義をなくすること、勘解由使(かげゆし)の勘判の基準を定めることの二つを目的として、勘解由使によって撰定(せんてい)された。編纂(へんさん)者は菅野真道(すがののまみち)、和気広世(わけのひろよ)、讃岐千継(さぬきのちつぐ)、賀茂立長(かものたつなが)らで、803年(延暦22)の成立。41か条からなる。式と称するが実際には格(きゃく)の体裁をとり、国司の交替に関係のある格を分類配列しており、条文に問題のある部分には「今案」を付して法として明確にしている。『貞観交替式』は正式には『新定内外官(ないげかん)交替式』という。もとは上下2巻であったが、下巻のみが現存している。上巻を欠くので編纂者や成立年代は明らかではないが、同じく勘解由使官人によって編纂されたもので、その中心となったのは南淵年名(みなぶちのとしな)、家原氏主(いえはらのうじぬし)らで、867年(貞観9)の成立と考えられる。内容は『延暦交替式』を増補したもので、内外官の交替に関係のある格を分類配列し、『延暦交替式』の「今案」に対して「新案」を付す。『延喜交替式』は『内外官交替式』と称し、921年(延喜21)の成立。橘澄清(たちばなのすみきよ)、平伊望(これもち)らの勘解由使官人が中心となって編纂。これも『貞観交替式』を増補したものであるが、前の2交替式と異なり、格の体裁を改め、条文化して192条としている。また新たに役僧の交替に関する規定が設けられた。[福井俊彦]
『早川庄八著「延暦交替式・貞観交替式・延喜交替式」(『国史大系書目解題 上巻』所収・1971・吉川弘文館) ▽福井俊彦著『交替式の研究』(1978・吉川弘文館)』

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