京極高秀(読み)きょうごく・たかひで

朝日日本歴史人物事典 「京極高秀」の解説

京極高秀

没年:明徳2/元中8.10.11(1391.11.7)
生年:嘉暦3(1328)
南北朝時代の守護大名導誉の子で,兄秀綱や秀宗が若くして戦死したため,京極家を継ぐこととなる。高秀は導誉の死後,出雲国や飛騨国の守護に補任されるとともに,評定衆や侍所頭人にも任命されている。室町幕府内部における権限は大きく,特に康暦1(1379)年の康暦の政変では,管領細川頼之追放の首謀者のひとりとして暗躍している。なおこの事件によって,一時近江(滋賀県)の甲良にある居館に逼塞していたが,将軍足利義満に赦免されて再び政治の中枢に関与した。<参考文献>『東浅井郡志』1巻

(宇野日出生)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android