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仰韶遺跡 ぎょうしょういせきYang-shao

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

仰韶遺跡
ぎょうしょういせき
Yang-shao

中国河南省めん池県仰韶村にある新石器時代遺跡。 1921年に J.アンダーソンによって発掘が行われ,21年に夏 鼐 (かだい) らの再調査が行われている。仰韶文化竜山文化遺物が混合して出土しているが,この遺跡名をとって中国の彩陶文化を仰韶文化と呼んでいる。遺跡は仰韶村の南の台地にあり,南北 600m,東西 500mの規模を有し,遺物包含層の厚さは1~5mある。竪穴,埋葬施設などの遺構が発見され,遺物としては,彩陶,黒陶,粗陶,石器,骨角器などが発見されている。彩陶は赤褐色の研磨された良質土器で,鉢,碗,甕などが多く,黒,白,赤色で幾何学文,動物文を描いている。黒陶は刻線,凸帯の弦文,幾何学文が描かれ,鉢,甕,壺,豆などがある。石器には,石斧有孔石斧片刃石斧石包丁,石環などの磨製石器が多く,骨角器には,錐,鏃,針などがあった。このほか稲の籾殻の圧痕のついた土器や,家畜の骨なども出土している。

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百科事典マイペディアの解説

仰韶遺跡【ぎょうしょういせき】

中国読みではヤンシャオ遺跡。中国,河南省【べん】池(べんち)県仰韶にある新石器時代の農村集落跡。1921年J.G.アンダーソンの発掘により仰韶文化から竜山文化にわたる彩陶黒陶,粗陶,有孔石斧(せきふ),石庖丁などが出土。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎょうしょういせき【仰韶遺跡 Yǎng sháo yí zhǐ】

中国,河南省澠池(べんち)県仰韶村にある新石器時代の仰韶文化から竜山文化にかけての遺跡。ヤンシャオ遺跡とも呼ぶ。1921年,J.G.アンダーソンが発掘し,彩陶遺跡として報告した。これは中国の新石器時代遺跡の最初の科学的な発掘調査で,仰韶文化の名称はこの遺跡にちなむ。51,62年中国科学院考古研究所によって再調査され,仰韶文化の標準遺跡としては適当でなく,廟底溝類型の仰韶文化,廟底溝第2期文化(竜山早期),河南竜山文化,東周の4文化を含む遺跡であることがわかった。

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