(読み)ご

精選版 日本国語大辞典 「伍」の意味・読み・例文・類語

ご【伍】

〘名〙
① 古く中国で、五戸を一組とした行政上の単位。〔春秋左伝‐襄公三〇年〕
② 軍隊の編制上の単位で、五人を一組としたもの。〔令義解(833)〕〔周礼‐地官・小司徒〕
仲間。くみ。同類
※亜非利加内地三十五日間空中旅行(1883‐84)〈井上勤訳〉三「其の住民は性頗ぶる猛悪にして伍(ゴ)豺狼斉一(ひとし)くし」 〔司馬遷‐報任少卿書〕
縦隊に並んだ時の横の一組。または、横隊に並んだ時の前後の一組。〔歩兵操典(1928)〕
⑤ 仲間、同類などのまとまりの数を表わす単位。組。
浮城物語(1890)〈矢野龍渓三五二人を一伍として聚落周囲に散布し」

ご‐・する【伍】

〘自サ変〙 ご・す 〘自サ変〙 あるものと同等の位置に並ぶ。肩を並べる。仲間にはいる。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一〇「我自ら天命の尊位を降して、下流の人と伍(〈注〉クミアフ)するなりと」

ご‐・す【伍】

〘自サ変〙 ⇒ごする(伍)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「伍」の意味・読み・例文・類語

ご【伍】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ゴ(呉)(漢)
五人を一組とした単位。仲間。隊列。「伍長陣伍隊伍落伍列伍
数の名。いつつ。「五」の大字。「金伍万円也」
[名のり]あつむ・いつ・くみ・たすく・ひとし

ご【×伍】

もと、五戸または五人を一組みとした単位のこと》仲間。組み。
他人と―を為すべし」〈福沢福翁百話
金銭証書などに、五の代わりに用いる字。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android