デジタル大辞泉 「席」の意味・読み・例文・類語
せき【席】
1 座る場所。また、きめられた座り場所。「
2 地位。身分。「重役の
3 集まりなどの行われる場所。「酒の
4
「主に講釈ばかり掛かる広小路の―へは」〈鴎外・雁〉
5 草や竹を編んでつくる敷物。むしろ。ござ。
「ささへに―を付けて」〈浮・近代艶隠者〉
[接尾]助数詞。順位を表すのに用いる。「第一
[類語](1)座・座席・
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…〈よせ〉というのは,もとは〈寄せ場〉の略語であり,〈人を寄せる〉という意味である。大勢の人を寄せて,さまざまな演芸を興行するところで,〈寄席〉の字を当てているが,単に〈席(せき)〉と呼ぶこともある。
[江戸の寄席]
寄席は,江戸時代の初めごろに,寺社の境内などで葭簀(よしず)張りの辻咄(つじばなし)や講釈を行ったものがあり,天和・貞享(1681‐88)のころには,江戸落語の祖といわれる鹿野(しかの)武左衛門(1649‐99)が,江戸の中橋広小路で葭簀張りの小屋掛けで興行をしているし,また安永・天明(1772‐89)のころから噺家(はなしか)の自宅や寺院,茶屋の座敷などで〈咄(はなし)の会〉を興行するものもあったが,現在の寄席のような形ができたのは,1798年(寛政10)6月に大坂から江戸に来た岡本万作が,神田豊島町藁店(わらだな)に〈頓作軽口噺(とんさくかるくちばなし)〉という看板を掲げ常設の寄席を作ったのが最初である。…
※「席」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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