作業教育(読み)サギョウキョウイク(その他表記)manual training

翻訳|manual training

デジタル大辞泉 「作業教育」の意味・読み・例文・類語

さぎょう‐きょういく〔サゲフケウイク〕【作業教育】

労作教育ろうさくきょういく

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精選版 日本国語大辞典 「作業教育」の意味・読み・例文・類語

さぎょう‐きょういくサゲフケウイク【作業教育】

  1. 〘 名詞 〙 生産的な活動を行なわせることによって、効果をあげようとする教育神経症治療のため、勤労精神を養なうため、手工業的な技能を身につけさせるため、作業を通じて一般的知能を発達させるためなど、さまざまの立場がある。思想的にはルソーペスタロッチフレーベルケルシェンシュタイナーデューイなどが重視した。労作教育

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「作業教育」の意味・わかりやすい解説

作業教育
さぎょうきょういく
manual training

園芸工作などの活動を通じて,必要な技能,習慣知識実地に指導すること。また,作業は実業科実習や機器用具の操作野外調査などに伴うさまざまな活動を含むことがある。歴史的には J.-J.ルソー,J.ペスタロッチ,R.オーウェン,K.マルクス,G.ケルシェンシュタイナー,J.デューイらが作業や生産労働の教育的意義を説いたが,人間形成への影響を重視する労作教育に対して,これは作業に即しての実際的教育という意味で一応区別される。

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世界大百科事典(旧版)内の作業教育の言及

【ケルシェンシュタイナー】より

…ドイツの教育行政官,教育学者。10余年間のギムナジウム教師としての実践を経て,1895年から1919年まで生誕地ミュンヘン市の視学官を務め,とりわけ実業補習学校(職業学校の前身)の改革を推進し,ドイツに固有な職業教育制度の基礎を培った。さらに1918年から病死するまで,ミュンヘン大学の教授として教育学の理論的研究に専念した。教育理論史上に顕著な彼の主張は労作(作業)教育説と公民教育説である。彼は学校改革のモデルとして労作学校(作業学校)の創設を提起したが,単なる知識の伝達よりも,集団的な手仕事的作業を通しての技術的・精神的・道徳的諸能力の発達を重視した。…

※「作業教育」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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