戦前期日本において侍従武官府に勤務する武官の呼称。侍従武官長および侍従武官によって構成される侍従武官府は、陸軍から中・少将、佐官および大尉の5人、海軍からは同じく3人を定員としていた。陸海軍大・中将から親補される侍従武官長は、常時天皇の側近にあって軍事関係事項の奏上、奉答命令の伝達などの役割を担った。また、演習、観兵、行幸、宴会、謁見にはかならず陪侍した。とくに重要なのは、軍部が保持する帷幄(いあく)上奏権行使の際、上奏あるいは天皇の裁可のいずれも侍従武官長から伝達されたことである。上奏受理の可否、伝達内容につき侍従武官長の判断の余地も残されており、その地位は重要であった。
[纐纈 厚]
…71年に侍従長が設置されてその職掌は常侍規諫兼ねて侍従を監することと定められ,84年侍従職が設置され,侍従長は勅任官,侍従は奏任官となった。なお,96年に侍従武官の制が定められ,軍事に関する奏上・奉答および命令の伝達等に任じたが,この制度は1945年に廃止された。 現在は,総理府宮内庁の職員として侍従長,侍従次長,侍従があり,また皇太子に近侍する東宮侍従長,侍従がある。…
※「侍従武官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加