供御瀬(読み)くごのせ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

滋賀県大津市田上黒津(たなかみくろづ)町付近にあった浅瀬。天皇や将軍の食膳(しょくぜん)に供するため、黒津の浅瀬に田上の網代(あじろ)を設けて氷魚(ひうお)(アユの稚魚)をとったことからこの名が生まれたと伝えられる。また瀬田川唯一の徒渉(としょう)地で戦略的な要地でもあった。膳所(ぜぜ)藩は網代経営を表向きの理由として兵を常駐させ、瀬田橋の破壊に備えた。現在では瀬田川の浚渫(しゅんせつ)工事や南郷洗堰閘門(あらいぜきこうもん)設置で水没した。[高橋誠一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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