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元興寺極楽坊 ガンゴウジゴクラクボウ

デジタル大辞泉の解説

がんごうじ‐ごくらくぼう〔グワンゴウジゴクラクバウ〕【元興寺極楽坊】

元興寺旧称

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

元興寺極楽坊
がんごうじごくらくぼう

奈良市中院(ちゅういん)町にある真言律宗の寺。もとは極楽院、元興寺極楽坊と称していたが、1978年(昭和53)に正称を元興寺と改めた。古くは十輪院(真言宗醍醐(だいご)派)とともに元興寺の子院の一つであったが、鎌倉時代に独立し、庶民の信仰を集めた。極楽坊は奈良時代の三論学匠智光(ちこう)が住したことで知られ、本尊の絹本着色智光曼荼羅(まんだら)図(国の重要文化財)は智光が感得したものと伝える。本堂(極楽堂)と禅室は、もと東室南階大坊(ひがしむろなんかいたいぼう)とよばれた一棟の僧房を鎌倉時代に改造し、独立した建物としたもので、本堂はさらに1244年(寛元2)再建された。禅室は奈良時代の部材が多く用いられており、創建当初の僧房形式を知る貴重な遺構である。また五重小塔は元興寺大塔の雛型(ひながた)と伝えられ、古代建築の貴重な資料として、本堂、禅室とともに国宝に指定されている。そのほか、東門、木造阿弥陀如来(あみだにょらい)像、板絵着色智光曼荼羅図などが国の重要文化財に指定されている。また収蔵庫には千体仏、摺仏(すりぼとけ)、笹塔婆(ささとうば)など中世庶民信仰の遺物を多く蔵している。[里道徳雄]

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