日本歴史地名大系 「入鹿池」の解説
入鹿池
いるかいけ
市の東南端にある。面積約一・五八平方キロ。周囲約一二キロ。「尾張名所図会」によれば、この辺りは、「もとは入鹿といへる村にて、北は今井の山、東は奥入鹿の山、巽の方は大山・内津の山、坤の方は本宮山、西は尾張富士にてかこまれたる村落」とある。
丹羽郡・春日井郡の台地は、山隈の雨池で灌漑しても水量不足のため旱損になることもあり、所によっては水脈がないため荒野も多かった。落合新八・鈴木久兵衛・江崎善左衛門・丹羽又助・鈴木作右衛門・舟橋七兵衛のいわゆる入鹿六人衆は、三方を山に囲まれ人工池を作るのに適した入鹿村に着眼。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報