八丁池(読み)はっちょういけ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「八丁池」の意味・わかりやすい解説

八丁池
はっちょういけ

静岡県伊豆半島天城山地(あまぎさんち)にある火口湖。天城火山の側火山の一つで標高1173メートル、周囲約600メートル。伊豆市と賀茂(かも)郡東伊豆町との境界近くにあり、万三郎(ばんざぶろう)岳から天城峠に続く稜線(りょうせん)に位置する。モリアオガエルの生息地として有名で、ブナヒメシャラなどの林相に特色がある。一帯は自然休養林で、昭和の森の指定地域内にある。

[北川光雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「八丁池」の意味・わかりやすい解説

八丁池
はっちょういけ

静岡県東部,伊豆半島のほぼ中央,天城山の西斜面にある火口湖。伊豆市に属する。標高 1125m,直径約 200m。池畔には,カキツバタ,エゾシロネ,エゾハリイなど珍しい草が多く自生していたが,観光開発の促進で減少している。池にはモリアオガエルが生息している。周囲はブナ,モミマメザクラなどが繁茂し,特に新緑紅葉絶景である。また天城縦走コースの拠点で,キャンプ場,冬の天然スケート場もある。富士箱根伊豆国立公園に属する。

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デジタル大辞泉プラス 「八丁池」の解説

八丁池

静岡県伊豆市南部、天城山の西側、標高約1175メートルに位置する湖。面積は約2ヘクタール。火山湖と見られていたが、近年になり断層湖と判明。周囲にはブナなどの原生林が広がる。

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事典・日本の観光資源 「八丁池」の解説

八丁池

(静岡県伊豆市)
静岡県のみずべ100選」指定の観光名所。

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