公害紛争の処理や土地利用の調整のため設置された国の行政委員会。損害賠償責任の有無を判断する「責任裁定」や因果関係を判断する「原因裁定」のほか、双方の合意点を探す「調停」などの手続きがある。責任裁定については30日以内に双方が提訴しなかった場合、合意とみなされて内容が確定する。
更新日:
出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…その後渡良瀬川鉱毒根絶期成同盟会の運動により,渡良瀬川にも水質保全法が適用されるが,農民の期待を裏切るものでしかなかった。71年毛里田地区産米からカドミウムを検出,一部が出荷停止処分となり,毛里田の鉱毒根絶同盟会では72年発足したての環境庁管轄の中央公害審査委員会(のちに公害等調整委員会)に約39億円の損害賠償の調停を申し立てた。調停は74年に15億5000万円で成立したが,そのときの付帯条件であった汚染農地の土地改良,完全な山元対策と廃水管理などについては,いまだ完成していない。…
…裁判所によるのでは紛争解決に時間と費用を要するうえに,被害者が公害発生について知識をもたない不利を克服しがたいという考えから,1970年に制定された。紛争解決にあたる機関は国と都道府県におかれるが,72年の改正で,国の公害等調整委員会は,公正取引委員会などと同じく独立して権限を行使する機関となった。この制度による手続は,斡旋,調停,仲裁であり,このほか国の機関は裁定も行う。…
※「公害等調整委員会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新