内輪山(読み)ナイリンザン

デジタル大辞泉 「内輪山」の意味・読み・例文・類語

ないりん‐ざん【内輪山】

中央火口丘のこと。外輪山内側にあるのでいう。
[類語]火山噴火山死火山休火山活火山単成火山複成火山単式火山複式火山海底火山外輪山噴火口火口火口原火山帯クレーターカルデラ

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精選版 日本国語大辞典 「内輪山」の意味・読み・例文・類語

ないりん‐ざん【内輪山】

  1. 〘 名詞 〙ちゅうおうかこうきゅう(中央火口丘)
    1. [初出の実例]「ぐるっと廻るやうに行くと、もう小さな内輪山の下だ」(出典:石ころ路(1936)〈田畑修一郎〉)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「内輪山」の意味・わかりやすい解説

内輪山
ないりんざん

東京都伊豆諸島北端にある玄武岩質の二重式成層火山、大島の中央火口丘である三原山(みはらやま)の別名。標高764メートル。外輪山に対応し、内側の山の意でこの名がつけられた。外輪山は一般的な火山用語であるが、内輪山は伊豆大島での固有地名で、ほかの火山では通用しない。1552年(天文21)以降の諸噴火はカルデラ内でおきたが、現在の内輪山は1777~1779年(安永6~8)の大噴火で形成された。1950~1951年(昭和25~26)には、中央火口からあふれ出した溶岩がカルデラ床(カルデラ壁に囲まれた凹地)へ流出した。1986年(昭和61)11月には、内輪山のほか、カルデラ床や外輪山北側山腹でも割れ目噴火し、溶岩流集落に迫ったりしたため、全島民約1万人が約1か月島外に避難した。

諏訪 彰]

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