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劉暁波 りゅうぎょうは Liu Xiaobo

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

劉暁波
りゅうぎょうは
Liu Xiaobo

[生]1955.12.28. 吉林,長春
中国の人権活動家,文筆家,教師。10代の頃数年間,文化大革命期の下放により家族とともに辺境の農村で過ごす。1982年に吉林大学文学部を卒業後,北京師範大学で文学修士号(1984)と博士号(1987)を取得。

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知恵蔵2015の解説

劉暁波

中国の作家・詩人で人権活動家。2010年10月、民主化と基本的人権を求める長年の非暴力活動が高く評価され、ノーベル平和賞を受賞した。中国民主化闘争の象徴的存在だが、現在、遼寧省錦州市の刑務所に服役中。中国人としては、全部門を通して初のノーベル賞受賞者にもかかわらず、中国政府は「国の法律を犯した罪人への授与は平和賞を汚すもの」として、ノルウェーの同賞委員会を激しく非難し、当局の管理下にある国内メディアも、受賞決定のニュースをほとんど報じなかった。
劉氏は1955年吉林省長春市生まれ。吉林大学文学部卒業後、北京師範大学で文学博士号を取得した。在学中から多くの文芸時評や反体制論文を発表し、その鋭利な洞察力と舌鋒(ぜっぽう)鋭い筆致は、国内外の注目を浴びた。北京師範大学で講師を務めながら、オスロ大学(ノルウェー)とハワイ大学の教壇にも立っている。
コロンビア大学客員研究員として在米中の89年、中国での民主化の気運の高まりを知ると、ニューヨークから帰国し、民主化運動の学生たちに合流した。同年6月4日に起こった天安門事件では、学生と一緒にハンスト運動を決行。人民解放軍の広場への突入を知ると、学生に武器を放棄させる一方、周舵・侯徳健・高新とともに軍との交渉にあたり、「四君子」(4人の指導的知識人)として注目される。しかし事件後、反乱の扇動者として拘束され、91年まで「反革命罪」で投獄された。
事件後、多くの活動家が亡命したにもかかわらず、国内にとどまって体制批判を続け、二度(95年、96~99年)にわたって投獄・強制労働の刑を受けた。その後も、当局の様々な圧力に屈することなく、言論による民主化運動を続けながら、天安門事件の犠牲者遺族の支援活動なども行っている。2008年12月には、憲法改正三権分立、言論・集会の自由など19項目を掲げる「08憲章」を起草し、作家・学者・弁護士など著名知識人303人との連名でインターネットに発表。その後、海外を含め1万人の賛同署名を集めるが、憲章発表の前日に拘束され、10年2月に「国家政権転覆扇動罪」の罪で、懲役11年の実刑判決を受けた。平和賞受賞を機に、国際社会から釈放を求める声が高まったが、2010年11月現在もまだ投獄中。

(大迫秀樹  フリー編集者 / 2010年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

りゅう‐ぎょうは〔リウゲウハ〕【劉暁波】

リウシャオボー(劉暁波)

リウ‐シャオボー【劉暁波】

[1955~ ]中国の作家・詩人・人権活動家。吉林省長春生まれ。コロンビア大学の客員研究員として米国滞在中に天安門事件が起こり、帰国して参加。反革命罪で投獄された。1991年に釈放された後も民主化を訴え続け、共産党による独裁を批判し三権分立を求める「08憲章」を起草し、国家政権転覆扇動罪で投獄。服役中の2010年にノーベル平和賞を受賞した。

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百科事典マイペディアの解説

劉暁波【りゅうぎょうは】

中国の批評家,民主活動家。2010年,ノーベル平和賞受賞。中国在住の人としては最初のノーベル賞受賞者だが,中国政府によって投獄服役中で授賞式に出席できなかった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

劉暁波
りゅうぎょうは / リウシャオボー
(1955― )

中国の反体制活動家、作家。吉林(きつりん)省出身。文化大革命中に農村部に送られ数年間、農作業に従事した経験をもつ。その後吉林大学で中国文学を学び、北京(ペキン)師範大学で修士、博士号を取得したあと、大学講師となった。在学中に文学評論家の大御所である李沢厚(りたくこう)(1930― )を激しく批判し「文壇のダークホース」と称され注目された。ノルウェーのオスロ大学やアメリカのコロンビア大学で客員研究員をも務めた。1989年春、北京で民主化を求めるデモが発生すると、学生を指導する民主化運動のリーダーとなった。人民解放軍による武力行使が迫るなか、天安門広場でハンガー・ストライキを敢行、最後まで広場に残り学生に撤収を説得し、多くの流血を回避した。事件後、反革命罪で約2年間投獄されたが、釈放後も人権や民主化を求める文章を書き続け、当局の厳しい監視下に置かれた。2008年末に共産党の一党独裁を批判する「零八憲章」のおもな起草者となり、ふたたび逮捕された。国家政権転覆扇動罪に問われて懲役11年の判決が下された。現在は遼寧(りょうねい)省錦州(きんしゅう)市の刑務所で服役中。「中国における基本的人権のために長年、非暴力的な闘いをしてきた」ことなどを理由に、2010年ノーベル平和賞を受賞した。[矢板明夫]

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