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仮釈放 かりしゃくほう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

仮釈放
かりしゃくほう

自由刑に処せられた受刑者その他の被拘禁者を,刑期または収容期間の満了前に善行保持の条件をつけて釈放する制度。現行法では懲役刑と禁錮刑について仮出獄 (刑法 28) ,拘留刑には仮出場 (30条) ,少年院婦人補導院収容には仮退院 (少年院法 12,売春防止法 25) の制度があり,これらを総称して仮釈放という。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

仮釈放

有期刑の場合は刑期の3分の1、無期刑の場合は10年が経過した後、罪を悔い改める「改悛(かいしゅん)」が認められた受刑者が対象。出所後、住居の届け出や面接などの順守事項を破れば再収監されることもある。法務省によると、2006年からの5年間で約7万7千人の受刑者が仮釈放された。このうち再犯を理由に仮釈放を取り消されたのは56人。

(2011-12-22 朝日新聞 朝刊 1社会)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

かり‐しゃくほう〔‐シヤクハウ〕【仮釈放】

懲役禁錮受刑者で、刑期の3分の1以上、無期刑の場合は10年を経過したのちに、改悛(かいしゅん)の情があると認められる者を、行政官庁地方更生保護委員会)の処分により、一定の条件をつけて刑事施設から仮に釈放すること。対象者は保護観察に付される。

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百科事典マイペディアの解説

仮釈放【かりしゃくほう】

刑期満了前に条件付で釈放すること。刑法では仮出獄,仮出場(拘留に処せられた者および罰金または科料を完納できないために留置された者に対する地方更生保護委員会の出場処分。
→関連項目釈放中央更生保護審査会

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世界大百科事典 第2版の解説

かりしゃくほう【仮釈放】

刑務所や少年院などの矯正施設に収容された者を拘禁期限に先だち釈放すること。沿革的には,18世紀末にイギリスの流刑地オーストラリアで監獄内の秩序維持のため,行状のよい流刑者に恩典として授けられたのが始まりとされ,累進処遇最上級に対する処遇方法として発達した。この褒賞としての意味のほかに,現在では,施設拘禁が長期にわたることの弊害を避け,早期に釈放し,一定期間社会内で補導・援護を行うことが,被収容者の社会復帰の促進に資するという刑事政策的意義が認められている。

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大辞林 第三版の解説

かりしゃくほう【仮釈放】

監獄・労役場・少年院・婦人補導院で身柄を拘束されている者を、刑期または収容期間の満了以前に、条件付きで社会復帰させる制度。仮釈放を許された者はその期間中保護観察に付され、条件に違反した場合は再び施設に収容される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

仮釈放
かりしゃくほう

施設収容を伴う刑または刑事処分などにつき、収容期間満了前に収容者を釈放する制度。1791年、イギリスの流刑(るけい)地オーストラリアで始まり、その後世界的に採用された。現行法上は、懲役・禁錮(きんこ)について仮釈放(狭義)、拘留・労役場留置について仮出場、少年院・婦人補導院について仮退院がある。仮釈放の期間は、少年院からの仮退院の場合は原則として20歳に達するまで、その他は残りの収容期間と同じである。仮釈放期間を無事に経過すれば、刑または刑事処分などの執行が終わったものとされるが、その期間中に遵守事項違反または再犯を理由として仮釈放が取り消されれば、ふたたび施設に収容され、仮釈放時点で残された収容期間と同じ期間、施設内で処遇を受ける。ただし仮出場については取消しの制度はない。仮釈放(狭義)は、有期刑については刑期の3分の1、無期刑については10年を経過したのち(少年受刑者には特則がある)、本人の悔悟の情、更生の意欲、再犯のおそれ、社会の感情という四つの基準を総合的に判断し、保護観察に付することが本人の改善更生のために相当であると認められるときに許される。仮退院と仮出場は収容の目的が達せられた適当な時期に行われる。更生保護法(平成19年法律第88号)により、仮釈放決定機関は地方更生保護委員会とされ、仮出場の場合を除き、仮釈放の期間中は原則として、保護観察が行われる。これをパロールparoleという。[須々木主一・小西暁和]

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世界大百科事典内の仮釈放の言及

【行刑】より

…こうして〈行刑〉は,端的に〈自由刑の(具体化としての)執行〉を意味することになる。そして外部通勤や外部通学,所用のために刑務所を離れる数日間の外泊,さらには施設内処遇と社会内処遇を連結させる必要的仮釈放や中間施設などが議論され,自由刑の刑罰内容が縮小するにつれて,仮釈放中の生活のみならず,保護観察中のものや,現在イギリスなどで広がりつつある地域社会奉仕命令community service orderのようなものも含めて行刑のもとに構想することができるようになってくる。
[欧米における行刑の展開]
 都市に集まる浮浪者群を施設に収容して働かせることが,16世紀半ばから終りにかけて,イギリスのロンドンや,オランダのアムステルダムで始まった。…

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