淡島神社(読み)アワシマジンジャ

精選版 日本国語大辞典 「淡島神社」の意味・読み・例文・類語

あわしま‐じんじゃあはしま‥【淡島神社】

  1. 和歌山市加太にある神社。旧郷社。祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)大己貴命(おおなむちのみこと)、息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)(=神功皇后)。神功皇后が三韓征伐の帰途、参拝したと伝えられ、各地にまつられている淡島神社の本社とされる。淡島明神。加太神社。淡島。

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日本歴史地名大系 「淡島神社」の解説

淡島神社
あわしまじんじや

[現在地名]相馬村相馬

相馬集落の南の山手にある。祭神は少彦名命で旧村社。もと薬師堂と称し、祭神は薬師如来であったが、明治初年仏体を取除き所縁の神号を納め、社号を淡島神社と改めた。境内本殿神楽殿などがあるが、勧請は弘安四年(一二八一)といい、寛文九年(一六六九)再建、貞享二年(一六八五)に修築したという(「神社微細社司由緒調書上帳」最勝院蔵)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「淡島神社」の意味・わかりやすい解説

淡島神社
あわしまじんじゃ

和歌山市加太(かだ)に鎮座。加太神社ともいう。祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、神功(じんぐう)皇后。『延喜式(えんぎしき)』にみえる古社で、もと友ヶ島の淡島に鎮座したが、のち現在の加太に遷座したという。俗に淡島明神(みょうじん)、淡島様とよばれ、近世盛んになった庶民信仰で名高く、婦人病、安産に霊験があるとされる。各地に祀(まつ)られている淡島神社の本社。また淡島神は住吉(すみよし)の妃(きさき)神ともいう。旧郷社。3月3日の雛(ひな)流しは有名。社宝に国指定重要文化財の太刀(たち)と兜(かぶと)がある。

[飯尾直樹]


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デジタル大辞泉プラス 「淡島神社」の解説

淡島神社

長崎県雲仙市にある神社。1812年建立。祭神は少彦名命(すくなびこなのみこと)。安産子授け、縁結びの寺として知られ、子供がようやくくぐれる大きさの、3連の小鳥居がある。

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