加藤盤斎(読み)カトウバンサイ

精選版 日本国語大辞典 「加藤盤斎」の意味・読み・例文・類語

かとう‐ばんさい【加藤盤斎】

  1. 江戸前期の和学者。別号、踏雪軒、等空など。京都の人。細川幽斎、松永貞徳に学び、「徒然草」「枕草子」など古典の注釈に専念漂泊生涯を送った。著「徒然草抄」「諷増抄」など。元和七~延宝二年(一六二一‐七四

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改訂新版 世界大百科事典 「加藤盤斎」の意味・わかりやすい解説

加藤盤斎 (かとうばんさい)
生没年:1621-74(元和7-延宝2)

江戸前期の国学者。摂津の人。名は等空,通称新右郎。号は盤斎,冬木斎,踏雪軒など。俳号は灘淵,草子作者として影法師。松永貞徳に国学を学ぶ。北村季吟和田以悦,僧元政と同門。初め叡山で天台を,後に卜部家に神道を,貞徳の父昌三に儒学を,石川丈山に詩文を学び,書道にも優れる。《清少納言枕草子抄》,《長明方丈記抄》(1674),《伊勢物語初冠》《徒然草抄》《三部抄増注》ほかの注釈書がある。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「加藤盤斎」の解説

加藤盤斎 かとう-ばんさい

1621-1674 江戸時代前期の国学者。
元和(げんな)7年生まれ。比叡(ひえい)山で天台をまなび,のち神道や儒学をおさめる。京都で松永貞徳に国学や和歌,俳諧(はいかい)・連歌をまなび,古典の注釈に力をそそいだ。延宝2年8月11日死去。54歳。摂津山田(兵庫県)出身。通称は新太郎。別号に等空,冬木斎,踏雪軒。著作に「新古今増抄」「徒然草抄」など。

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