動態統計(読み)ドウタイトウケイ(その他表記)current statistics

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改訂新版 世界大百科事典 「動態統計」の意味・わかりやすい解説

動態統計 (どうたいとうけい)
current statistics

社会経済の特定部門,あるいは産業などにおいて,時間的な変化を表した統計のことをいう。動態統計は業務統計標本調査によって作られるものが多いので,一定時点における構造を把握するためには,センサスや大規模調査によって得られる構造統計と結びつけて用いなければならない。主要な動態統計には出生死亡届婚姻離婚届に基づいて作られる人口動態統計,毎月の調査によって得られる工業に関する生産動態統計などがある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「動態統計」の意味・わかりやすい解説

動態統計
どうたいとうけい
dynamic statistics

ある変量の時間的変動,たとえば週ごと,月々,四半期ごとの変動をとらえることを目的に作成される統計をいう。これに対して何年何月何日の変量の状態を調べる統計を静態統計と呼ぶ。日本における動態統計の代表的なものは,経済産業省などで行なっている生産動態統計調査,厚生労働省の人口動態統計調査,毎月勤労統計調査,農林水産省農家経済調査総務省家計調査などがある。なお経済変量に関する動態統計には季節変動の影響が含まれているので,動態統計を利用するときには,季節変動を除去して利用する必要がある。

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世界大百科事典(旧版)内の動態統計の言及

【統計】より

…前者を第一義統計,後者を第二義統計あるいは業務統計という。業務統計の主要なものには出生・死亡,婚姻・離婚の届出にもとづいて作られる人口動態統計,税関の申告書にもとづいて作られる通関貿易統計などがある。 統計調査はセンサス,構造統計,動態統計の3種類に分けて考えることができる。…

※「動態統計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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