化学修飾(読み)カガクシュウショク

  • chemical modification
  • かがくしゅうしょく〔クワガクシウシヨク〕

化学辞典 第2版の解説

タンパク質やDNAなどの生体高分子に含まれるアミノ酸残基などの特定の官能基をメチル化あるいはアセチル化などして反応性,選択性,活性などの機能を変化させることをいう.DNAを蛍光色素でラベル(標識)することや,不対電子をもつ残基を結合させてスピン共鳴から高次構造の解析を行うスピンラベル法なども化学修飾の一種である.より広い意味では,金属,電極,樹脂表面に分子や官能基を化学的に結合させることや,化学吸着物理吸着によって表面修飾を行うことも化学修飾という.電極や樹脂表面に分子や官能基を結合させるには,いくつかの手段が用いられる.たとえば,炭素電極の表面化学修飾では,酸化によって表面にカルボニル基などを導入した後,これを用いて種々の分子を付加する方法や,混酸で処理してニトロ基を導入した後,還元してアミノ基にする方法などがある.また,金属では酸化によって表面にヒドロキシ基を導入し,これをシリルエーテル化して付加的な官能基を導入する方法もある.化学修飾は,界面での選択的分離・濃縮触媒反応,光電子変換,センサーなどに応用されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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