一つの原子あるいは分子のなかで対をなしていない電子をいう.閉殻構造をもった希ガスや多くの安定な分子では,パウリの原理に従って逆向きのスピンをもった電子が対をなして軌道を占有している.しかし,希ガス以外の原子では,フントの規則により電子のスピンが平行になる電子配列をとりやすく,不対電子をもつ.また,奇数個の電子をもつ分子(例:NO,遊離基)はもちろん,偶数個の電子をもつ分子でも不対電子をもつことがある(例:O2,ビラジカル).一般に不対電子は,ほかの不対電子と対をつくって安定な共有結合をつくるので,遊離基は化学反応性が大きい.不対電子をもった分子は常磁性を示し,電子スピン共鳴吸収を与える.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新