日本歴史地名大系 「千歳川」の解説
千歳川
ちとせがわ
一九世紀初頭までは「シコツ川」とよばれていた。「休明光記」に一八〇五年(文化二年)のこととして「ユウブツの内シコツ川といふ川有。此川の名となへあしければ改度よし、其所を受持たる山田鯉兵衛よりいふ。彼川は鶴のあまた居る所なれば則千とせ川と改」と記される。箱館奉行羽太正養が「シコツ」は死骨に通じて縁起が悪く、当川に鶴が生息していたことから「千年」(千歳)川と改めたという(釜加神社蔵弁財天厨子銘文など)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報