南方録・南坊録(読み)なんぼうろく

精選版 日本国語大辞典 「南方録・南坊録」の意味・読み・例文・類語

なんぼうろく ナンバウロク【南方録・南坊録】

茶書の一つ。七巻。南坊宗啓(なんぼうそうけい)著。江戸時代前期頃成立。師利休から習った茶道の奥儀や逸話などの見聞を筆録した秘伝書。六巻までは利休生存中の成立で巻ごとに校閲を経たというが、原本は不明。利休茶道を推定する唯一の手がかりとされるが、筑前国(福岡県)黒田藩立花実山による偽書とする説もある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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