南石(読み)みなみせき(その他表記)minamiite

最新 地学事典 「南石」の解説

みなみせき
南石

minamiite

明ばん石上族,明ばん石族のソーダ明ばん石のポリタイプ(-2C)という扱いになった。新種としての記載時は以下の諸性質が報告された。三方晶系空間群, 格子定数a0.6983nm, c3.3501, 単位格子中6分子含む。白色,土状,六角板状晶,劈開{0001}完全。計算密度2.81。明ばん石と共存c軸は明ばん石の2倍。原産地は群馬県万座で,熱水交代岩中に産出。化学者,南英一にちなんで命名

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参照項目明礬石上族
参照項目:フーアン石

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「南石」の意味・わかりやすい解説

南石
みなみいし
minamiite

明礬(みょうばん)石系鉱物の一つ。1982年(昭和57)小坂丈予(おさかじょうよ)(1924―2011)らによって、安山岩の熱水変質産物として群馬県奥万座(まんざ)温泉から報告された新鉱物。ほかの明礬石系の鉱物と異なり、単位格子がc軸方向に2倍の周期をもつため、特異なX線粉末回折反射が出現する。この地方の温泉を研究中であった東京大学化学教室教授(当時)の南英一(えいいち)(1899―1977)が、研究中にこのことを最初に発見したが、それが新鉱物として確認されたのは没後のことであった。石英および明礬石と共存する。自形は微細な六角板状。命名は南英一にちなむ。2010年、国際鉱物学連合の新鉱物・命名・分類委員会で名称が改定され、南石はソーダ明礬石-2c(natroalunite-2c)として扱われることになった。

加藤 昭 2018年10月19日]


南石(データノート)
みなみいしでーたのーと

南石
 英名    minamiite
 化学式   (Na,K,Ca,□)Al3[(OH)3|SO42*
 結晶系   三方
 硬度    3.5
 比重    2.81
 色     白
 光沢    ガラス。劈開面上では真珠
 条痕    白
 劈開    一方向に完全
       (「劈開」の項目を参照)
 その他   *式中の□は格子欠陥の存在
       を示す記号

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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