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単分子膜 たんぶんしまく

大辞林 第三版の解説

たんぶんしまく【単分子膜】

分子が一層に並んでできる膜。水面上に広がった脂肪酸の膜や、固体表面に吸着した気体分子など。界面膜。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

単分子膜
たんぶんしまく
unimolecular film

厚さがちょうど1分子に相当するだけの薄い膜となって分子が整列したときに単分子膜、あるいは単分子層という。高級脂肪酸や高級アルコールを、ベンゼンなどの易揮発性の溶媒に溶かして水面に落とすと、溶媒が揮発したあとに単分子膜をつくることができる。このとき、アルコールのヒドロキシ基やカルボキシ基(カルボキシル基)は親水基であるので水のほうを向き、疎水基の長鎖のアルキル基は水から遠いほう(空気中)に並ぶ。すきまなく分子が配列すると、厚さがちょうど長鎖のアルキル基(プラス親水基)の長さに相当した単分子の膜が得られる。これから脂肪酸の鎖の長さ、分子の断面積などを初めて求めたのはアメリカのラングミュアである。彼は固体表面における気体の吸着を、やはり単分子膜の概念を用いて解析し、気体中の金属表面の化学反応などに関して貢献をした。[山崎 昶]
『立花太郎著『しゃぼん玉の科学』(1975・中央公論社)』

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世界大百科事典内の単分子膜の言及

【単分子層】より

…表面積当りの脂肪酸塩濃度が十分に低いと,脂肪酸塩分子は表面を自由に動きまわるが,濃度が高くなると,表面(水‐空気界面)にぎっしりと並ぶ。このように分子が液体または固体の表面(あるいは界面)につくる分子の直径程度の層を単分子層,一分子層または単分子膜monomolecular filmという。単分子層をつくる分子は,水表面の脂肪酸塩のように,定まった方向に配向することが多いので,特有の性質を示す。…

※「単分子膜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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