精選版 日本国語大辞典 「卿大夫」の意味・読み・例文・類語 けい‐たいふ【卿大夫】 〘 名詞 〙 卿と大夫。転じて、政治を執り行なう者。→卿大夫士(けいたいふし)。[初出の実例]「天子、諸侯、卿大夫(ケイたいふ)、百寮・万民悉金色の光に映ぜしかば」(出典:太平記(14C後)二四)[その他の文献]〔礼記‐曲礼上〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「卿大夫」の意味・わかりやすい解説 卿大夫けいたいふqing-da-fu; ch`ing-ta-fu 中国,周の封建制を支えた貴族階級の官称。大夫は諸侯の一族や功臣が任命され,官職と采邑 (土地と人民) をもらい,身分を世襲した。卿は大夫中の有力者が任命され,周王室の制度では冢宰 (庶政) ,司徒 (民治) ,宗伯 (礼楽) ,司馬 (軍事) ,司寇 (司法) ,司空 (土木) の6官を分担。ただし諸侯の場合の官制は国により差異がある。彼らは春秋時代に広く活躍し,次第にみずからの家臣団を形成して勢力をたくわえ,君主権を侵すものさえ出た。その後も卿大夫の名は中国歴代王朝に用いられた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by