デジタル大辞泉
「卿」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
きょうキャウ【卿】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① 令制での八省の長官(かみ)。また、明治の太政官制で、各省の長官をいった。
- [初出の実例]「右大臣以上。及八省卿。諸司長。並為二長官一」(出典:令義解(718)獄)
- ② 公卿(くぎょう)。三位(さんみ)、参議以上の公家(くげ)。上級の貴族。
- [初出の実例]「太政官処分。唱レ考之日。三位称レ卿。四位称レ姓。五位先レ名後レ姓。自レ今以去。永為二恒例一」(出典:続日本紀‐養老五年(721)一〇月癸未)
- ③ =きょう(卿)の殿
- ④ 代名詞的に用いて、貴人を敬っていう。また、一般に相手を尊んで呼ぶことば。あなた。御身(おんみ)。
- [ 2 ] 〘 接尾語 〙 ( [英語] Lord または Sir の訳語 ) 英国で、爵位をもつ人の名に付ける尊称。「ウィンストン=チャーチル卿」
けい【卿】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① 古代中国における世襲的身分の一つ。天子や諸侯の有力家臣を卿・太夫・士の三等に分けるそのもっとも上位の身分。爵(しゃく)。〔礼記‐王制〕
- ② =きょう(卿)
- [ 2 ] 〘 代名詞詞 〙 対称。改まった文章などで、軽い敬意をこめて用いる。
- ① 君主が臣下に対して用いる。
- [初出の実例]「吾今日以二天下一託レ卿」(出典:日本外史(1827)一六)
- ② 男子が同輩や目下の者、妻に対して用いる。
- [初出の実例]「卿(ケイ)が朱唇を一嘗するを得ば」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一)
- [その他の文献]〔古詩‐為焦仲卿妻作詩〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
卿
きょう
明治2 (1869) 年7月8日の職員令制定により,中央には神祇官,太政官,民部,大蔵,兵部,刑部,宮内,外務の「二官六省」が設けられたが,その各省の長官にあたる官職を卿とした。相当位は正三位。数次の官制改革に伴い諸省は合併改廃を経たが,各省長官である卿の名称は,1885年 12月 22日の太政官達 69号による内閣制度の発足とともに官制から姿を消した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
Sponserd by 
卿
けい
周代,家臣団の最上の身分
大夫・士の上にあり,ともに支配階級を構成した。二人称代名詞として用いられることもある。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
Sponserd by 
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
Sponserd by 
世界大百科事典(旧版)内の卿の言及
【春秋戦国時代】より
…秦は前256年に周王室を滅ぼし,前246年に秦王政(のちの始皇帝)が即位し,蒙恬(もうてん)らの名将を派遣し,前230年に韓を滅ぼしてより,趙,魏,楚,燕と順次打倒し,前221年に最後の斉を滅ぼして,中国を統一するにいたった。
[政治,社会]
この時代初期には,社会的に王侯,卿・大夫,士,庶人の4級の身分があり,その下に奴隷があったとされる。卿・大夫は身分としては一つであるが,王侯の下で政治上の重要な相の地位についた大夫を卿とよぶ。…
※「卿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
Sponserd by 