精選版 日本国語大辞典 「反跳」の意味・読み・例文・類語 そり‐とび【反跳】 〘 名詞 〙① 走り幅跳びで、踏み切ってから両ひざを曲げて、腰を前に出すようにし、体を弓なりに後ろへそらせる跳び方。② 走り高跳びで、バーを両足をそろえたまま体をそらして越える跳び方。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「反跳」の意味・わかりやすい解説 反跳 (はんちょう)recoil 原子核が核反応によって粒子線や電磁波を放出する際,運動量保存の法則に従って残留核に運動エネルギーが付与されることをいい,エネルギーを受けた原子を反跳原子という。反跳エネルギーはα崩壊や核分裂反応では大きく,β崩壊やγ線の放出では小さいが,それでもイオン化エネルギーや化学結合のエネルギーよりは大きいので,反跳原子はイオンとなったり,電子エネルギーが励起された励起状態となって,熱化学的に生成した同じ原子やラジカルでは起こりえない特異な化学反応を引き起こす。この反跳原子をホットアトムとも呼び,このような化学反応を調べる分野をホットアトム化学,または反跳化学と呼ぶ。執筆者:石榑 顕吉 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「反跳」の意味・わかりやすい解説 反跳はんちょうrecoil 物体が分裂して,一部分が飛出すとき,残りの部分が逆向きに動く現象。砲弾を撃ったときの大砲の後退運動や,ロケットが燃料を燃焼・噴出して推進する運動は反跳であるが,反動と呼ばれることが多い。放射性核種からのα線やβ線の射出を示す霧箱写真において,崩壊点から出ている太く短い飛跡は残された核の反跳を表わしている。反跳は運動量保存則に従って起るので,核反応や素粒子反応では,粒子が崩壊したとき,または標的粒子に入射粒子を衝突させたときの射出粒子や反跳粒子の飛跡を解析して,反応する粒子の質量,エネルギーなどの情報が得られる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by