コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

反跳 はんちょうrecoil

翻訳|recoil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

反跳
はんちょう
recoil

物体が分裂して,一部分が飛出すとき,残りの部分が逆向きに動く現象。砲弾を撃ったときの大砲の後退運動や,ロケットが燃料を燃焼・噴出して推進する運動は反跳であるが,反動と呼ばれることが多い。放射性核種からのα線やβ線の射出を示す霧箱写真において,崩壊点から出ている太く短い飛跡は残された核の反跳を表わしている。反跳は運動量保存則に従って起るので,核反応や素粒子反応では,粒子が崩壊したとき,または標的粒子に入射粒子を衝突させたときの射出粒子や反跳粒子の飛跡を解析して,反応する粒子の質量,エネルギーなどの情報が得られる。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

はんちょう【反跳 recoil】

原子核が核反応によって粒子線や電磁波を放出する際,運動量保存の法則に従って残留核に運動エネルギーが付与されることをいい,エネルギーを受けた原子を反跳原子という。反跳エネルギーはα崩壊や核分裂反応では大きく,β崩壊やγ線の放出では小さいが,それでもイオン化エネルギーや化学結合のエネルギーよりは大きいので,反跳原子はイオンとなったり,電子エネルギーが励起された励起状態となって,熱化学的に生成した同じ原子やラジカルでは起こりえない特異な化学反応を引き起こす。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

反跳の関連キーワードガイガー(Hans Wilhelm Geiger)ハーン(Otto Hahn)シラード‐チャルマース効果ルドルフ メスバウアーシンチレーション計数管相対的生物学的効果比バーンズ ウォーリスメスバウアー効果コンプトンカメラホットアトム化学ドップラー効果フィルムバッジホットアトム腹膜刺激症状メスバウアー質量分析器デービソンリバウンド放射性反跳放射化学

今日のキーワード

分水嶺

1 分水界になっている山稜(さんりょう)。分水山脈。2 《1が、雨水が異なる水系に分かれる場所であることから》物事の方向性が決まる分かれ目のたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android