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口腔がん

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栄養・生化学辞典の解説

口腔がん

 歯肉がん,舌がん,上顎洞粘膜がんなど,口腔にできるがんの総称.

出典|朝倉書店
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家庭医学館の解説

こうくうがん【口腔がん Cancer of Oral Cavity】

 口の中にできるがんは、発生頻度からみると舌がもっとも多く、ついで舌の裏にあたる口腔底(こうくうてい)、歯肉(しにく)(歯ぐき)、上あご(硬口蓋(こうこうがい))、頬(ほお)の粘膜(ねんまく)、くちびるの順になっています。
◎舌(ぜつ)がん
[どんな病気か]
 舌がんは、臼歯(きゅうし)に触れる舌の辺縁に発生することが多く、舌の中央にできることはまれで、くびのリンパ節、とくにあごの下のリンパ節へ転移します。
[症状]
 刺激物がしみたり、粘膜がただれたりする軽度の刺激症状がもっとも多く、このため舌をかんだと思い込んでいる人が多いようです。
 初期は、飲食のときにだけ痛むことが多く、病変が広がるにつれて痛みも増してきます。
 腫瘍(しゅよう)周辺の神経が刺激され、耳が痛むこともあります。
 舌の中の筋肉に浸潤(しんじゅん)すると、ろれつが回らなくなり、しゃべりにくくなります。これにともない食物を飲み込むのに時間がかかるようになり、嚥下障害(えんげしょうがい)もおこります。
 さらに病気が進むと、組織の壊死(えし)にともない、強い口臭が出てきます。
[原因]
 むし歯八重歯(やえば)、義歯(ぎし)などによる刺激の持続、口腔内の不潔、たばこが原因になります。
[検査と診断]
 がんは表面に露出しているので、視診で疑いがもたれます。この病変の表面をこすり、細胞をとって検査する細胞診、一部を切除し、顕微鏡で調べる組織診で診断が確定します。
 そして、腫瘍の広がりを知るためにCT、MRI、超音波検査などが行なわれます。
[治療]
 病変の広がり、粘膜表面から深部への浸潤度、くびのリンパ節転移の状態で治療法が異なるほか、舌の機能、見ための美しさを考えて治療が計画されます。
 病変部位が小さい場合は、切除してその部位を縫い合わせるか、レーザーで焼いて病変を除去します。
 早期がんで粘膜下病変の少ない場合は、放射線治療も適応となります。表面から照射する外部照射と、舌に針を刺して行なう組織内照射を、腫瘍の性状によって組み合わせます。
 進行したがんでは、手術で切除した後、その欠損部を修復する形成外科的再建術により機能の温存をはかります(図「再建術(舌がんの例)」)。
 化学療法は、おもに進行したがんが適応となります。くびのリンパ節に転移がある場合は、そのリンパ節を摘出する手術的治療が行なわれます。
[予防]
 原因を除去するのが最大の予防です。
 また、前(ぜん)がん病変と呼ばれる粘膜の変化(表面が白く、かたい感じになる白板症(はくばんしょう)(「白板症(ロイコプラキー)」))がありますが、これを放置しないで、「おや?」と思ったら早めに耳鼻咽喉科(じびいんこうか)で相談し、治療することがたいせつです。
 最近は、前がん病変に対し、ビタミンの服用で発がんを予防する試みも行なわれています。

出典|小学館
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