口腔の構造と役割

からだと病気のしくみ図鑑の解説

口腔の構造と役割

口腔は、体外と体内をつなぐ入口--。
空気と栄養を必要とする“さまざまな器官”へつながっています。


●口腔のしくみ
口腔(口)は、上唇、下唇、歯、歯肉、舌、口蓋、口蓋垂からなっています。
上唇と下唇に分かれる口唇は、表情筋によって動きます。
舌は、柔軟な横紋筋である内舌筋と外舌筋でできており、舌下神経によって動きがコントロールされます。
舌の周囲には、唾液を分泌する唾液腺(耳下腺、舌下腺、顎下腺)があります。
口腔内に食べ物が入ると同時に、唾液腺から唾液が分泌されます。奥歯で噛み砕かれた食べ物は唾液と混ぜ合わされ、舌などの働きによって、咽頭、食道へ送り込まれます。
舌の表面には"味蕾"という器官があり、味覚を感知しています。

味覚を感知するしくみ
食べ物の味は、舌にある「味蕾」という器官から大脳へ伝達されます。
味蕾では味孔(小さな孔)にある微絨毛という突起が食物の味を感知し、電気信号に変換して感覚神経から大脳の味覚野へ送ります。
大脳では、「甘い」「苦い」「塩辛い」「すっぱい」のみならず、「うまい」も判断しています。

●歯の構造
歯には表面に露出している部分と、歯肉 (歯茎)で隠れている部分があります。
見えている部分を歯冠、隠れている部分を歯根といいます。また、歯根を支えているのが歯槽骨と呼ばれる部分です。
歯冠の表面は、硬いエナメル質であり、歯冠全体をコーティングしています。一方、歯根の表面は、骨と同じセメント質で覆われています。
エナメル質やセメント質の内側は、やや柔らかい象牙質という組織でできています。
象牙質のなかには、象牙細管という細い管が走り、その奥に歯髄という神経や血管の入った組織があります。一般に〝神経〟と呼ばれるのは、この歯髄です。

●歯の種類と役割
歯には、食べ物を噛み切る"切歯"、食べ物を引き裂く"犬歯"、噛み切られた食べ物を細かく噛み砕く"小臼歯"と"大臼歯"という4種類の形があります。
これらの歯は、上顎、下顎それぞれ前歯を中心に、左右対称に並んでいます。
歯は、上下32本生えてくる人もいます。
そのうち、もっとも奥にある上下4本の第3臼歯は、通称「親知らず」と呼ばれる歯です。
親知らずは、約7割の人にしか生えてきませんので、通常は第3臼歯を除いた28本を永久歯として数えます。

出典 法研「からだと病気のしくみ図鑑」からだと病気のしくみ図鑑について 情報

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