和順(読み)ワジュン

デジタル大辞泉 「和順」の意味・読み・例文・類語

わ‐じゅん【和順】

[名・形動]
気候が順調で穏やかなこと。また、そのさま。「気候和順な地」
気質が穏やかで、おとなしいこと。また、そのさま。
「特に正直にして―なるのみ」〈中村訳・西国立志編
穏やかに従うこと。
「速やかに―して」〈読・近世説美少年録・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「和順」の意味・読み・例文・類語

わ‐じゅん【和順】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 気候が穏やかで順調であること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「船路者天気和順之日甚以優也」(出典:江談抄(1111頃)三)
    2. [その他の文献]〔無量寿経‐下〕
  3. 気質が穏やかであること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「特に正直にして和順なるのみ」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三)
    2. [その他の文献]〔礼記‐楽記〕
  4. ( ━する ) 穏やかに従うこと。また、戦いを止めて和睦すること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「雖初有一レ如来之教、而无和順忠義之情」(出典聖徳太子伝暦(917頃か)上)
    2. [その他の文献]〔易経‐説卦〕

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普及版 字通 「和順」の読み・字形・画数・意味

【和順】わじゆん

順適。宋・司馬光〔議弁、策問十道、一〕地らかにして天り、風雨和順なるは、宰相の任なり。其の功烈、焉(こ)れより先なるは(な)し。

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百科事典マイペディア 「和順」の意味・わかりやすい解説

和順【わじゅん】

韓国全羅南道の中央部にある同名の郡の郡庁所在地。かつては交通が不便な山村地帯だったが,1971年に光州市につながるトンネルが開通して経済活動も盛んになった。良質の無煙炭を産する。ほか米穀雑穀果物養豚,竹製工芸品などがある。和順郡の人口は28万9000人(2005)。
→関連項目全羅南道

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「和順」の意味・わかりやすい解説

和順
わじゅん / ファスウン

韓国(大韓民国)、全羅南道の中央部に位置する和順郡(面積786.23平方キロメートル、人口7万2006、2000)にある邑(ゆう)(町)。郡庁所在地。1963年、面から邑に昇格。人口4万2368(2000)。和順郡の行政経済教育の中心地である。東面(村)の福岩里には全羅南道第一の無煙炭産地である和順鉱業所がある。

[張 保 雄]

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