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営造法式 えいぞうほうしきYing-zao fa-shi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

営造法式
えいぞうほうしき
Ying-zao fa-shi

中国において官庁から発行された建築書のうち最古のもの。北宋末期の李明仲 () が元符3 (1100) 年に完成し,崇寧2 (03) 年初版本が刊行された。現存のものは紹興 15 (45) 年の再刊本の系統に属する。 36巻から成り,建築技法,材料の規格などに関して詳述し,経済史,社会史上でも貴重な資料となっている。

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百科事典マイペディアの解説

営造法式【えいぞうほうしき】

中国,北宋の李誡によって1100年に編集された建築技法書。36巻。1103年に初版刊行。建築造作の仕様書が中心で,土木工事石工事などから彩色彫刻などまで建築全般にわたって,仕様,材料,見積りについて詳述。

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世界大百科事典 第2版の解説

えいぞうほうしき【営造法式 Yíng zào fǎ shì】

中国,北宋時代の官撰建築技術書。将作監の李誡(りかい)(?‐1110)によって1100年(元符3)に編修,03年(崇寧2)に刊行。1091年(元祐6)編修した同名の書の不備を改めるべく編纂され,北宋初期の喩皓(じゆこう)の《木経(ぼくけい)》などの先人の成果をもとり入れて集大成したもの。全36巻。看詳(序目),総釈(術語字解)と壕寨(ごうさい)(土木)・石・大木・小木・瓦・塼(せん)ほか諸作(工事)の制度(設計規準)・功限(工数積算)・用料(用材積算)および図様(図面)を収載

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

営造法式
えいぞうほうしき

中国の建築技術書。北宋(ほくそう)哲宗のとき、李明仲が勅を奉じて編纂(へんさん)した。1103年に初版が刊行されたが伝わらず、現在みる版本は1145年に重刊されたもの。まず建築関係の文献を載せ、壕寨(ごうさい)、石作、大木作、小木作、彫作、旋作、鋸作(きょさく)、竹作、瓦作、泥作、彩画作、(せんさく)、窯作などの13種工法、手間や材料などの規格が詳細に記されており、緻密(ちみつ)な絵図を付す。これに補遺、目録を加えて全36巻。古代建築の構造や技術を知るうえで貴重な文献である。[吉村 怜]

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世界大百科事典内の営造法式の言及

【塼】より

…これは近世のタイル壁画ともいうべき照牆(しようしよう)の祖形ともいえよう。各種塼の製作法に関する文献記録でまとまりのあるのが,北宋の李誡が著した《営造法式》(1103)であり,そこでは用途に応じた〈塼作制度〉が詳しく述べられている。時期はやや下るが明の宋応星が著した《天工開物》(1637)にも塼の作り方について具体的な記述がある。…

【中国建築】より

… 地域による技術的発展の緩慢は存在したが,建築の規格化・標準化という方向もまた顕著な特色の一つであった。北宋の李誡(りかい)の官撰建築技術書《営造法式》は,当時の官営工事の経済統制を主眼に編纂されたものであるが,そこには建築の等級制とともに,設計の規格化という方針が貫かれており,中国建築が悠久不変な伝統を形成するにいたった社会的背景を示唆するものでもある。 陵墓や仏寺などでは,塼造や石造もしばしば用いられた。…

※「営造法式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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