四国海盆(読み)しこくかいぼん

最新 地学事典 「四国海盆」の解説

しこくかいぼん
四国海盆

Shikoku Basin

四国・紀伊半島南方に広がる海盆。北を南海トラフ,東を伊豆小笠原海嶺,西を九州パラオ海嶺に囲まれ,南は北緯25度付近でパレスベラ海盆に接する。深さ4,000~5,000mで,太平洋プレートフィリピン海プレート下への沈み込みに伴って,伊豆小笠原孤の背後に形成された背弧海盆。四国海盆の拡大は2,500万年前頃から始まり,1,500万年前頃まで継続。1,000万年前から700万年前までの間,南北方向に伸張する拡大軸に沿って火山活動が起こり,紀南海山列が形成された。海盆底は,西南日本および伊豆小笠原孤より供給される堆積物のため,東部北部ほど堆積物が厚く,地形も平坦になる傾向がある。一方,陸地から遠い南部では堆積物が薄く,海盆拡大時のリフト構造等の地形が認められる。参考文献K.Okino et al.(1994) J. Geomag. Geoelectr., Vol. 46: 463

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参照項目:九州─パラオ海嶺
参照項目:パレスベラ海盆
参照項目:フィリピン海プレート

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四国海盆」の意味・わかりやすい解説

四国海盆
しこくかいぼん

四国地方紀伊半島の南方に広がる海盆。西はパラオ-九州海嶺,東は伊豆-小笠原海嶺,北は南海トラフ,南は西マリアナ海盆に接する。水深 4000~5000mの深海底。北部の海底は数百mの堆積物で覆われた深海平原,中央部を北北東から南南東に走る海山列がある。底質は主として赤色粘土からなる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「四国海盆」の意味・わかりやすい解説

四国海盆
しこくかいぼん

四国および本州南方の西を九州パラオ海嶺(かいれい)、東を伊豆・小笠原(おがさわら)海嶺でくぎられ、南をマリアナ海盆に接した海域をいう。水深は4000~5000メートルで、海底地形は比較的平坦(へいたん)である。海盆の中央部は黒潮反流で、南部は亜熱帯反流の一部で覆われている。また北部には四国沖暖水塊がほぼ定常的に存在し、太平洋中でもっとも海面の水位(力学的高度偏差)が高くなっている。

[長坂昂一]

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世界大百科事典(旧版)内の四国海盆の言及

【フィリピン海】より

…その北端には沖大東海嶺,大東海嶺(南・北大東島はこの上にある隆起サンゴ礁である),奄美海台という三つの古島弧がある。九州・パラオ海嶺の東側の海底は,北を四国海盆,南をパレス・ベラ海盆と呼ぶが,どちらも約3000万年前から1500万年前ころまでに拡大してできた海盆であり,4500mないし5000mの水深をもつ。そのさらに東には,西七島海嶺から西マリアナ海嶺へつづく古島弧がある。…

※「四国海盆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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