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囲場 いじょうwei-chang; wei-ch`iang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

囲場
いじょう
wei-chang; wei-ch`iang

中国,清朝で皇帝や旗人が演武,狩猟を行い,また皇室に獣肉,生じかを供する官設の狩猟場をいう。清朝は満州民族の王朝であり,彼らには北方民族の囲猟 (巻狩り) を部族,集落をあげて行う風習が古くからあった。やがて囲猟が清朝の軍隊 (八旗兵) の軍事演習として定着し,そのための囲場が盛京,吉林,木蘭 (河北省) ,黒竜江省のソヨルチ (索約爾斉) に設置された。この囲場は立入り禁止地であったが,満州封禁がゆるむと漸次開墾され,清末には民間に払下げられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

いじょう【囲場 wéi chǎng】

中国,清朝が軍事的,経済的な目的をもって東北方面に設けた狩猟場。一般の立入りは禁止されていた。その淵源は,契丹,女真族の遼,金の時代にもとめられる。満州族出身の清朝も北方民族の伝統的な慣習である集団狩猟を一種の軍事演習として定期的に実施し,それによって八旗旗人を訓練したが(行囲とよぶ),そのために設けられたのが囲場である。囲場にはこのほか皇帝献上用の獲物をえるためのものもあった。なお木蘭囲場(河北省囲場県,1681設置)では大体毎年秋に皇帝も参加して大規模な行囲が行われた。

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