政府が外交・安全保障政策の司令塔として、米国をモデルに設置した国家安全保障会議(NSC)の事務局。首相や官房長官らをメンバーとするNSCが2013年に発足したのに伴い、14年に設置された。局長は外務事務次官などを歴任した秋葉剛男氏が務めている。米国や中国など各国の政権幹部と協議を重ね、外交・安保分野での調整に当たっている。経済成長に安全保障の視点を取り込む「経済安全保障」の課題にも対処している。
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外交・安全保障政策を担当する国家安全保障会議の事務局。2014年(平成26)1月、内閣官房に創設された。発足時の人員は67名で、外務省、防衛省、警察庁などから集められた。テーマ別に6班体制を敷き、「総括・調整班」が総合調整役を担い、「戦略企画班」が中長期的な安全保障政策、「情報班」が国内情報機関との連絡調整を担当する。地域別にはアメリカやヨーロッパなどを「政策第1班」が担当し、中国や北朝鮮を「政策第2班」、中東やアフリカを「政策第3班」が担当する。緊急事態が発生した際には、国家安全保障に関する外交・防衛政策の観点から必要に応じて提言する。
[編集部]
…対外活動の中枢はCIAで,情報部はおもに新聞雑誌など公刊された資料の分析を,科学技術部は外国の科学技術情報の収集・分析と情報収集技術の開発を,作戦部はスパイの運用,謀略活動などを担当する。軍事情報活動の中枢は国家安全保障局(NSA)で,偵察衛星の運用,無線の傍受と暗号解読などを担当する。また,軍事情報活動部門では,陸・海・空軍がそれぞれの情報部を持って情報の収集・分析に当たっている。…
※「国家安全保障局」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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