国文学研究資料館(読み)コクブンガクケンキュウシリョウカン

デジタル大辞泉 「国文学研究資料館」の意味・読み・例文・類語

こくぶんがくけんきゅう‐しりょうかん〔コクブンガクケンキウシレウクワン〕【国文学研究資料館】

日本文学に関する文献その他の資料調査研究・収集整理および保存を行う大学共同利用機関人間文化研究機構所属。昭和47年(1972)設立。東京都立川市に所在

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精選版 日本国語大辞典 「国文学研究資料館」の意味・読み・例文・類語

こくぶんがくけんきゅう‐しりょうかん ‥ケンキウシレウクヮン【国文学研究資料館】

大学共同利用機関一つ。東京都立川市緑区所在。国文学に関する文献資料の調査研究、収集、整理、保存を行ない、かつ研究者の利用に供する機関。昭和四七年国立国文学研究資料館として創設。平成一六年(二〇〇四大学共同利用機関法人人間文化研究機構国文学研究資料館となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「国文学研究資料館」の意味・わかりやすい解説

国文学研究資料館
こくぶんがくけんきゅうしりょうかん

国立大学法人法に基づいて設置された、大学共同利用機関法人人間文化研究機構を構成する研究機関。英語名はNational Institute of Japanese Literature、略称は国文研。1972年(昭和47)に文部省史料館を統合して設立され、2004年(平成16)からは人間文化研究機構の傘下に入った。2013年に古典籍データベース研究事業センターを設置。さらに同センターは翌2014年に古典籍共同研究事業センターに改組された。所在地は東京都立川市緑町。

 国文学研究資料館では、日本文学およびそれを中心とする分野の資料収集等環境整備、ならびに共同研究プロジェクトの推進等の事業を行っている。資料については、「研究・事業の一環として、国内外における国文学・歴史資料の調査、マイクロフィルム等による収集、資料保存活動」を行っており、広く公開されている。なお、現在、総合研究大学院大学の文化科学研究科に所属する1専攻として、日本文学研究専攻が国文学研究資料館内に設置されている。初代館長は市古貞次(いちこていじ)(在任期間1972~1982年)。

[山内乾史 2018年5月21日]

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百科事典マイペディア 「国文学研究資料館」の意味・わかりやすい解説

国文学研究資料館【こくぶんがくけんきゅうしりょうかん】

東京都立川市にある国立の研究施設。1972年,国立大学共同利用機関として設立。国文学の研究論文を収集分類して年刊の《国文学論文目録》を発行し,海外を含む各地写本・版本をマイクロフィルム化し,年刊の《マイクロ資料目録》を発行して利用者に提供している。オンライン化に熱心でこれら目録にはアクセスが可能。各地の研究者を集めての共同研究や,海外の日本文学研究者を集めた〈国際日本研究集会〉などにも力を入れている。2004年度から国立歴史民俗博物館などとともに,大学共同利用機関法人〈人間文化研究機構〉を構成する機関の一つとなった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国文学研究資料館」の意味・わかりやすい解説

国文学研究資料館
こくぶんがくけんきゅうしりょうかん

国文学の文献センター。所在地は東京都立川市。1972年文部省史料館を統合し設立。初代館長市古貞次。江戸時代までの古典籍の調査,収集,および研究文献の収集,整理を行なう。原本のほか,3万点以上のマイクロフィルム資料を所蔵。国文学研究者の共同研究施設として国際セミナー開催などの活動も行なう。展示室は一般に公開。2004年,大学共同利用機関法人である人間文化研究機構の一組織となった。

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