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国旗・国歌法 こっき・こっかほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国旗・国歌法
こっき・こっかほう

日の丸」を国旗,「君が代」を国歌と定めた法律。 1999年8月に成立。政府・自民党のなかには従来より日の丸・君が代の法制化を進める機運があった。それに対し,戦前の日本の天皇制,軍国主義を象徴するものとして内外に根強い反対もあったが,法案提出後,両院での実質的な委員会審議は 12日間のみという速さで,自民,自由,公明,民主の一部による圧倒的多数で成立した。日章旗の図案やサイズ,君が代の歌詞,楽譜も別記された。義務規定,罰則規定は盛込まれず,強制力はないとされている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

国旗・国歌法

99年に成立した際、政府側は「掲揚斉唱の義務づけは考えていない」などと答弁。しかし、同法の成立以後、各地で指導が強まった。東京都教委は03年に徹底を求める通達を出し、04年春までに250人の教職員を処分した。神奈川県は04年に教職員の起立徹底を通知。大阪府や広島県、福岡県などでは児童生徒の不起立の有無の確認を学校に求める動きが出た。福岡県久留米市は04年に斉唱時の子供の声量を調査。「小さい」とされた学校を注意した。

(2007-07-14 朝日新聞 夕刊 1社会)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国旗・国歌法
こっきこっかほう

正式名称は「国旗及び国歌に関する法律」。1999年(平成11)8月13日公布、施行(平成11年法律第127号)。国旗は日章旗とすることとし、その制式を定め、国歌は『君が代』とすることとし、その歌詞および楽曲を定める。日の丸と『君が代』が長年の慣行によりわが国の国旗と国歌であるとの認識が国民の間に広く定着していることを踏まえ、21世紀を迎えることを一つの契機として、成文法にその根拠を明確に規定することが必要として法制化されたものである。「君が代」の語句の解釈が争点となったが、政府は「君」は日本国および日本国民統合の象徴であり、その地位が主権の存する日本国民の総意に基づく天皇のことをさすとし、「君が代」とは、日本国民の総意に基づき、天皇を日本国および日本国民統合の象徴とするわが国のことであるとしている。法制化にあたり、国旗の掲揚および国歌の斉唱に関し義務づけを行うことは考えておらず、学校における国旗および国歌の指導についても、その方針に変更が生ずるものではないとの答弁がなされている。[浅野一郎・浅野善治]

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