国鳥(読み)こくちょう(英語表記)national bird

  • こくちょう ‥テウ
  • こくちょう〔テウ〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国のシンボルとして選ばれた。その国の代表的な鳥,あるいは特産の鳥が選ばれ,鳥類保護思想の普及に一役買っている。日本のキジ,アメリカ合衆国のハクトウワシ,イギリスのヨーロッパコマドリロビン),オーストラリアのエミューニュージーランドキーウィデンマークコブハクチョウオーストリアツバメオランダヘラサギスリランカセイロンヤケイ,インドのインドクジャクベルギーチョウゲンボウなどが知られる。

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百科事典マイペディアの解説

国のシンボルとされている鳥。米国で1782年,議会がハクトウワシを国鳥に選んだのが始まり。日本では1947年日本鳥類学会第81回例会でキジが選ばれた。1960年に東京で開かれた第12回国際鳥類保護会議の決議から,各国で正式に国鳥を定めるようになり,鳥類保護の精神を普及するため重要な役割を果たしている。選定基準としては,国民に最も親しまれているもの,その国の固有種などさまざま。日本の場合は神話や昔話などで親しまれていること,勇気と母性愛に富むこと,日本固有種であることなどによる。おもな国鳥はインド(インドクジャク),スリランカ(セイロンヤケイ),英国(ロビン),アイルランド(ミヤコドリ),オランダ(ヘラサギ),ベルギー(チョウゲンボウ),ルクセンブルク(キクイタダキ),オーストリア(ツバメ),エストニア(ツバメ),デンマーク(ヒバリ),ノルウェー(ムナジロカワガラス),スウェーデン(クロウタドリ),アイスランド(シロハヤブサ),ベネズエラ(ツリスドリ),グアテマラ(ケツァール),南ア共和国(ハゴロモヅル)。→県鳥

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世界大百科事典 第2版の解説

国のシンボルとして選ばれた鳥。国民にもっともよく親しまれている鳥,あるいは特産のもののなかから選ばれる。しかし,本来の目的が鳥類に関心をもたせ,鳥類保護の思想を普及させるためなので,選定の方法や基準が定まっているわけではない。国鳥を最初に定めたのはアメリカで,1782年に特産のハクトウワシが議会により選定された。日本では1947年に日本鳥学会第81回例会でキジが選定された。その選定理由には,キジが日本特産であるだけでなく,童話,文学,芸術などで親しまれ,勇気と母性愛に富むという点などがあげられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国のシンボル、象徴にしている鳥。鳥類保護の思想を広めるために定められていることが多く、実際にその点で役だっている。その国を代表する鳥、国民に親しまれている鳥、その国の特産種などであることが多い。1782年アメリカ合衆国が、議会でハクトウワシ(白頭鷲)を国鳥に制定したのが最初で、日本では1947年(昭和22)に、日本鳥学会の第81回例会でキジが選ばれ、現在に至っている。これはその年の4月10日に第1回の愛鳥日(バードデー)が設けられ、野鳥保護運動が始まるにあたって、愛鳥の旗印となる鳥を選ぼうとの意味からであった。キジに決まった理由は、緑色のキジは日本の特産であること、留鳥で一年中みられること、山奥へ行かず人家の近くでみられること、姿が美しく古くから民話などで子供たちにも知られていること、などである。日本ではこのほか、県の鳥、市の鳥などを選定しているところも少なくない。[柳澤紀夫]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 その国を代表するものとして定められた鳥。日本ではキジで、昭和二二年(一九四七)の鳥類学会で選定された。アメリカのハクトウワシ、イギリスのロビンなど。

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