土御門神道(読み)つちみかどしんとう

デジタル大辞泉の解説

つちみかど‐しんとう〔‐シンタウ〕【土御門神道】

近世神道一派。江戸初期、土御門泰福(やすとみ)が垂加(すいか)神道説を説く山崎闇斎(やまざきあんさい)の教えを受けてその理論を体系づけて唱え始め、その門人安井算哲が大成。中世から陰陽道を管轄していた安倍(あべ)氏すなわち土御門家が陰陽道の宗教性を強める目的で神道の行事をも取り入れたため、神道の一派に加えられるようになったもの。明治維新後、衰滅。安倍神道。安家(あんけ)神道。天社神道。

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大辞林 第三版の解説

つちみかどしんとう【土御門神道】

江戸時代の神道の一派。陰陽道と神道を習合したもの。陰陽家の土御門家(安倍家)が垂加神道により神道行事を取り入れたのに始まる。安倍神道。安家あんけ神道。天社神道。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

土御門神道
つちみかどしんとう

神道説の一つ。平安中期の陰陽道(おんみょうどう)の大家安倍晴明(あべのせいめい)の子孫は代々陰陽頭として朝廷に仕え、室町時代の有修(ありなが)のときより、家名を土御門と称した。その門流は、陰陽道と神道とを習合した独自の信仰と行事とを伝承し、天文、暦数から卜筮(ぼくぜい)、占星、祓禊(ふっけい)、咒禁(じゅごん)、方忌(かたいみ)などの諸方面にわたって、道の最高権威として朝野に勢力を有したが、それが土御門神道あるいは安家(あんけ)神道、安倍神道、天社神道とよばれるのは、江戸時代に土御門泰福(やすとみ)が出てからである。泰福は、1680年(延宝8)山崎闇斎(あんさい)に入門して垂加(すいか)神道を学び、仏教色を排除し、高弟渋川春海(はるみ)(安井算哲(やすいさんてつ))の援助を得て、家伝を神道として整理・大成し、朝廷の職掌にあずかった誇りを踏まえて、独自の意義を主張しようとした。[谷 省吾]

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