地震の振動が低い音として聞こえる現象。身体に感じないほど小さい地震でも、音だけが聞こえることがある。これは、地震の震源で発生した振動のうち、数十ヘルツ以上という周波数のものが地表に達して、空気中を伝わってくるものである。この帯域の周波数の振動は地下での減衰が大きいため、震源の浅い地震しか地鳴りを伴わない。また、地下構造や地形によって、地鳴りの聞こえやすい所と、まったく聞こえない所とがある。筑波山(つくばさん)(茨城県)付近は、普通は地下に隠れている基盤岩が地上に顔を出しているために、よく地鳴りが聞こえることで有名である。なお、大地震のときには各地で地鳴りを感じたという報告が多いが、これは建物や構造物がきしんだり、瓦(かわら)や家具が揺れたりする音であることが多い。
[島村英紀]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新