近世和歌史で地下(じげ)派に対する語。「堂上」はとうしょう、どうしょうとも読む。細川幽斎から古今伝授(こきんでんじゅ)を受けた、智仁(としひと)親王以下の宮廷、中院通勝(なかのいんみちかつ)以下の中院家、烏丸光広(からすまみつひろ)以下の烏丸家、三条西実枝(さねき)以来の三条西家などに、中世以来の歌道の家である飛鳥井(あすかい)家、冷泉(れいぜい)家など、宮廷や公家(くげ)の歌人たちの総称。近世中期以降、賀茂真淵(まぶち)門の県居(あがたい)派、本居宣長(もとおりのりなが)門の鈴屋(すずのや)派、香川景樹(かげき)門の桂園(けいえん)派など、公家以外の地下の歌人たちの流派ができ、それらを地下派と総称するのに対していう。おしなべて二条派の伝統的な歌論や歌風で新味に乏しいが、地下派や近世後期の革新派を生んだ母胎としての意義もある。
[福田秀一]
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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