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塩安 えんあんammoniun chloride

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

塩安
えんあん
ammoniun chloride

塩化アンモニウム NH4Cl の略称。食塩からソーダ灰を製造する際に発生した塩素をアンモニアと反応させたもので,水溶性の白色,無臭の結晶。速効性の窒素質肥料として利用される。無硫酸根肥料として,硫酸根をもった肥料 (硫安) に比較して老朽水田用肥料として安全である。工業的にはアンモニアソーダ法による生産が大部分を占めている。

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百科事典マイペディアの解説

塩安【えんあん】

塩化アンモニウム

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世界大百科事典 第2版の解説

えんあん【塩安】

肥料用塩化アンモニウム(肥料の正称は塩化アンモニア)の略称。1941~45年,朝鮮窒素の興南工場で約2万tの塩安が生産されたが,日本で本格的生産が開始されたのは50年以降のことである。塩安は日本のソーダ工業において,ソーダ灰の安価な製造を実現するために,輸入に仰がねばならない原料塩の完全利用と,食塩中の塩素の合理的利用を図る上から発明された塩安ソーダ法と関連して生産されている。肥料用塩安は白色ないし灰白色粉末状の小結晶で,窒素25%以上を含んでいる。

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大辞林 第三版の解説

えんあん【塩安】

「塩化アンモニウム」の略。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

塩安
えんあん
ammonium chloride

塩化アンモニウムの工業的通称名。苦味を帯びた辛味のある白色ないし灰白色の粉末状の小結晶で吸湿性がある。窒素を25%以上含み水に溶けやすい速効性の生理的酸性(跡地土壌が酸性となる)肥料である。土壌が酸性化すると一般に植物の生育に不利であるが、石灰施用が行き渡った今日では、以前ほど生理的酸性を警戒しなくてもよくなっている。草木灰や石灰窒素などのアルカリ性肥料と混ぜると窒素の損失がおこるので混合してはならない。無硫酸根肥料であるので老朽化水田(作土が著しい鉄不足をおこしている水田)に適する。アサやワタのような繊維作物にはとくに肥効が高く、繊維を強靭(きょうじん)にする。しかしジャガイモ、サツマイモなどのデンプン集積作物には不適で、タバコに施すと塩素含量が高くなり火付きを悪くする。[小山雄生]

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世界大百科事典内の塩安の言及

【塩化アンモニウム】より

…肥料としての正式名称は塩化アンモニアで,塩安と略称。化学式NH4Cl。…

※「塩安」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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