(小松大秀)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
江戸中期の蒔絵師(まきえし)。京都の人。通称小兵衛。研出(とぎだし)蒔絵の名手とたたえられ、当時の装飾過剰な傾向と異なる落ち着いて気品のある作風の蒔絵は、「塩見蒔絵」とよばれて後世高い評価を得た。代表作『比良山蒔絵硯箱(ひらさんまきえすずりばこ)』(東京国立博物館)のほか、蒔絵印籠(いんろう)にも特色をよく表した優品がある。
[郷家忠臣]
…この時代の先鋭化した技術は印籠のような小世界に向けられて活力を得,印籠は江戸後期の蒔絵を代表するものとなった。印籠蒔絵師として塩見政誠,飯塚桃葉,原羊遊斎(1772‐1845)らがおり,小川破笠も特異な作風で名をなした。蒔絵の新しい技法としては,卵殻による表現が注目されよう。…
※「塩見政誠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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