多力(読み)タリョク

デジタル大辞泉 「多力」の意味・読み・例文・類語

た‐りょく【多力】

[名・形動]力や権力の強いこと。また、そのさま。
「肥えふとりて―なる国王に、父はいかでか敵し得べき」〈鴎外うたかたの記〉
[類語]強い強力強大無敵最強力強い・勝負強い・屈強強豪強剛剛強一騎当千手ごわい精強強烈強勢パワフル強靭精鋭破竹の勢い

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精選版 日本国語大辞典 「多力」の意味・読み・例文・類語

た‐りょく【多力】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 力のつよいこと。権力のつよいさま。また、能力が十分にあるさま。
    1. [初出の実例]「挙秋毫者不多力、聴電電者不聰耳」(出典経国集(827)二〇・紀真象対策文・策問)
    2. 「此職人の鍛練より多力なければ中等の人は其功をなし名を挙ぐる事あたはず」(出典:英政如何(1868)一八)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐韓策・宣恵王〕

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普及版 字通 「多力」の読み・字形・画数・意味

【多力】たりよく

有力な者。〔戦国策、韓一〕今王之れを兩用せば、其の多力なるは、に其の黨を樹(た)て、其の寡力なるは、外に(か)らん。~群臣~其の地を裂かば、則ち王の國必ずからん。

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