手強い(読み)テヅヨイ

デジタル大辞泉 「手強い」の意味・読み・例文・類語

て‐づよ・い【手強い】

[形][文]てづよ・し[ク]強い態度である。てきびしい。「―・い反論
[類語]手厳しい痛烈シビア厳しいきつい厳格厳重厳酷厳正冷厳峻厳しゅんげん峻烈しゅんれつ苛酷かこくこく鋭い激しい手ひどいこっぴどい辛辣しんらつすさまじい猛烈強烈苛烈熾烈しれつ強い強力強大無敵最強力強い激烈鮮烈凄烈凄絶壮烈壮絶悲壮過激ラジカル激甚急激激越矯激ファナティック先鋭烈烈どぎついひどいすごいものすごいはなはだしい桁外れ桁違い並外れ格段著しい荒荒しい荒っぽい大荒れ猛然荒らか威烈猛に

て‐ごわ・い〔‐ごはい〕【手強い】

[形][文]てごは・し[ク]なかなか強くて油断できない。「―・い対戦相手」「敵は見かけによらず―・い」
[派生]てごわさ[名]
[類語]したたか筋金入り気丈夫しぶとい粘り強い我慢強い七転び八起き打たれ強い強い強力強大無敵最強力強い勝負強い屈強強豪強剛剛強一騎当千精強多力強烈強勢パワフル強靭精鋭破竹の勢い忍耐強い辛抱強い押しが強い根強い執念深い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手強い」の意味・読み・例文・類語

て‐ごわ・い‥ごはい【手強】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]てごは・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 相手として骨が折れる。容易にうち勝てないほど強い。こちらの思うままにならず手にあまる。てづよい。
    1. [初出の実例]「いまだ是ほど手ごはき事にあひ候はず」(出典:平家物語(13C前)一二)
    2. 「暫く会はない中に古藤は大分手硬(テゴハ)くなってゐるやうにも思へた」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉後)
  3. つよくはげしい。また、いたけだかである。
    1. [初出の実例]「馬工連物の対方(あひかた)に手強(テゴハ)く吧(まく)し立てられて、純之助は驚いて口を噤(つぐ)んで了ふ」(出典:恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉一三)

手強いの派生語

てごわ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

手強いの派生語

てごわ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

て‐づよ・い【手強】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]てづよ・し 〘 形容詞ク活用 〙 仕向け方が強い。力づよい。てきびしい。また、手ごたえが強い。手ごわい。
    1. [初出の実例]「心ある者は、てつよくうらみ候物にて候」(出典:小早川家文書‐(年未詳)(室町)一〇月二日・小早川弘景置文写)
    2. 「サンニンノ モノドモ ナヲ tezzuyô(テヅヨウ) タタカウヲ」(出典:天草本平家(1592)四)

手強いの派生語

てづよ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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