デジタル大辞泉 「強力」の意味・読み・例文・類語
きょう‐りょく〔キヤウ‐〕【強力】
[派生]きょうりょくさ[名]
[類語]強い・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強剛・剛強・一騎当千・手ごわい・精強・多力・強烈・強勢・パワフル・強靭・精鋭・破竹の勢い・手厳しい・痛烈・シビア・厳しい・きつい・厳格・厳重・厳酷・厳正・冷厳・
荷物を負って運搬する者のことをいう。現在はもっぱら、登山者の荷物を運びながら道案内をする者をさしている。しかし、より古い時代には、修験者(しゅげんじゃ)が各地を回る際、その供をして荷物を担いでいく者のことをいったらしい。鎌倉期以降、力者(りきしゃ)とよばれる人々が出てくるが、これは力仕事を業とするものである。その種類は非常に多く、「~力」として区別するようになっていった。たとえば、遠くへ手紙を届ける者は「脚力(きゃくりき)」と称している。「強力」もその一つとして生み出されたことばと推定されている。ただし、「強」は当て字のようで、かつては「合」の字があてられたとする説もある。仕事の性格上、単に力が強いというだけでなく、信頼感が要請されたから、その命名も外見だけの単純なものではなかったろう。なお、近年の強力はこれと直線的に連なるものではなく、中部山岳地帯の背負い運搬業者である歩荷(ぼっか)の仲間から出たものといわれている。
[胡桃沢勘司]
『「能と力者」(『定本柳田国男集7』所収・1962・筑摩書房)』▽『「明治大正史・世相篇」(『定本柳田国男集24』所収・1963・筑摩書房)』
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
剛力とも書く。修験者,山伏などに従う下僕や召使のことで,荷を背負って山岳を歩いた。後には,霊山での登拝者の従者,荷を負って登山客の山案内をする人の意に変化した。立山では,中語(ちゆうご)と称し,登拝者は,山麓でこの人を頼み,その案内で山に登り,山中の各所で故事伝説を語り聞かせられつつ,山頂に至った。中語の本義は,神と人との間に立って,相互の意志を伝えあう媒介機能を果たすものを意味したと思われる。
→歩荷(ぼっか)
執筆者:鈴木 正崇
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